物語⑤ついに誕生!
最後の仕上げに天然素材のニスをぬって、弦を張り、
慣れない音チューナーで432HZに調弦して。
ついに生まれたライアーたちを、娘とそれぞれを抱きかかえる。
なんだか本当の赤ちゃんのように、いのちを纏っている存在!
ぽろん、と産声をあげる。そのささやくような産声に、かすかに、空間が光るような感覚と
何とも言えない幸福感に包まれた。
この地球に、ようこそ。
こうしてついに我々は出会い、家族となったのでした。
そして不思議?な感覚だけど、ライアーを奏でるとき、「わたしが弾いている」というより
なにかほかの存在というか、気というか、何かが通っていて、音が出ていく。
さらにいうと、ライアーちゃんたちが唄いたい音を、わたしの手のひらをとおして音をだしている。
そんな感じなので。
わたし、としてはヒーリングに使ったり、外で自然の中で奏で唄ってほっこりしたりしたいのだけど、
この子達がしたいことはまだまだたくさんある様子。それについていく、親というかんじ。
これから始まる、魂の旅。たのしみで仕方がない!!